Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
いろいろおもてなしにあずかってかたじけない。些少でござりまするが、お灯明料にご受納願いとうござる」
包んで出したのはやまぶき色が三枚。ひと寝入りするにもそつのないところが名人です。懐中離さぬ忍びずきんにすっぽり面をかくしてお山を下ったのがちょうど九ツの鐘の打ち終わったときでした。と同時のごとく目にはいったものは、町々つじつじを堅めているものものしい捕方たちの黒い影です。
「はあてね、あば敬が何か細工したんでしょうかね」
くるっと七三にからげて飛び出していったかと見えたが、ときどき伝六も存外とすばしっこく立ちまわることがあるとみえて、てがら顔に駆けもどってくると、事重大というようにぶちまけました。
「いけねえ! いけねえ! まごまごしちゃいられませんぜ。あそこのかどに張っていた雑兵をうまいことおだてて聞き出したんだがね、あば敬大将はあの下手人をのどえぐり修業のつじ切りだとかなんだとかおっかねえ眼をつけてね、お番所詰めの小者からつじ役人にいたるまでありったけの捕り方を狩り集めて、江戸じゅうの要所要所に捕り網を張らしているというんですぜ。ね、ちょっと――かなわねえな。