Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
どきな! どきな!」
「…………」
「じゃまっけだな。そこんところに毛ずねをまる出しにして伸び上がっているのっぽは、どこの野郎だ。おめえなんぞの毛ずねに用はねえんだよ。はだしの子どもを捜しているんだ。はんてんを着ていねえ子どもを捜しているんだよ。どきな! どきな!」
ここをせんどとやかましくどなりながら、あちらに泳ぎ、こちらに泳いで、しきりと人込みをかき分け捜し歩いていたかとみえたが、果然名人の推断が的中したとみえて、けたたましくあいきょう者の呼びたてる声が聞こえました。
「ちくしょうッ。いやがったッ、いやがったッ。ここんところに餓鬼めが二匹震えているんですよ」
声に、どっとひしめきたったやじうまたちを押し分けながら近づいてみると、いかさま朝あけの冷たい道にはだしとなって、はんてんのない薄着のからだをふるわせながら、寒そうに相抱き合って、おどおどしている貧しげな子どもがふたりいるのです。――姉とおぼしき者はやはり十一、二歳くらい。その弟と見ゆる子どもは八つくらい。
「ね! これがそうですよ。ふてえやつらだ。このふたりが、そうにちげえねえんですよ」
ぎゅっと両手でわしづかみにしながら、てがら顔にどなっているのを、ずかずかと近よって、ぱらりその手首をはねのけると、まことに涙ぐみたくなるような右門流でした。