Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
はだしではんてんを着ていねえ子どもがふたり、どこかそこらの人込みの中に隠れているにちげえあるめえから、手分けしておまえもいっしょに捜しな」
「フェ……?」
「何をとぼけた顔しているんだ。おめえにゃこの畳御幣の文句が見えねえのかよ。母よ。みんなひもじくてならねえんだ。早くかえってきてくんなと、読んだだけでもまぶたの奥が熱くなるようないじらしい文句がけえてあるじゃねえか。しゃぶっているそのあめも、ついでによく見ろよ。だれも恵んだ者がねえにかかわらず、まだ三つ一も減っちゃいねえところを察すると、ぞうりを脱いで、はんてんを脱いで、あめをしゃぶらせて、おっかあは来ねえか、母は帰らねえかと、首を長くしながら様子を探っているこの畳紙の文句の書き手の子どもがふたり、どこかに隠れているはずだよ。とち狂っていねえで、早く捜しな」
「なるほどね。いわれてみりゃ、おおきにそれにちげえねえや。べらぼうめ、なんて人騒がせなまねしやがるんでしょうね。――やい! どきな! どきな! 見せ物じゃねえんだ。見せ物に捨て子したんじゃねえんだよ。おっかあがけえってくるように捨て子をしたと、おらのだんなが狂いのねえ眼をおつけあそばしたんだ。