Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Lesen Sie 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.306 Zeichen · 173 Bildschirme
くるくるくると水戸の身体は転がって行く。何処とも行方は知らずに……。
幸いにも、やがて身体が転がるのは停った。彼は疲れ切ってしばらく寝たまま休んでいた。目は開いてはいられず、動悸がはげしく打って、重病人になったような気がしてならなかった彼はゴム管を咥えて、水を吸う元気さえなかった。
そのような困難のうちに、時間が過ぎた。十分間だか、三十分だか、それとも一時間だかも分らなかった。突然彼は瞼の下に痛いほどな眩しい光を感じて、はっと目をあいた。
「あっ!」
彼は思わず愕きの叫び声をあげた。信じられない位の意外な光景が、転がっている彼のすぐ上に展開しているのだった。そこには幅の広い大きな飾窓のようなものがあって、内部は舞台のように明るく照明されていた。そして複雑な器械類は、いまだかつて実物はおろか写真によっても見たことのない奇形な形をしているものばかりで、何に使うものやらさっぱり分りかねた。
(一体ここはどこだろうか。あの明るい部屋は何だろうか)
彼は自分が海底に寝転っていることを再認した。これはあまり時間を費さなかった。しかしその明るい部屋が何処であるかについてはすこしも心当たりがなかった。