Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Lesen Sie 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.306 Zeichen · 173 Bildschirme
(待てよ。前方に沈没した船のようなものが海底に横たわっているという話だったが、その沈没船かしら。いや、沈没船がこんな明るい部屋を持っているわけはなかろう)
彼は自分の頭脳が機能を半分も失っているような気がして残念でならなかったが、ようやく気がついたことは、前方の海底に横たわっているといわれたのは実は沈没船ではなく、なんだか訳は分らぬながら、それは今頭上に見えている明るい部屋を持ったものであること、そして今自分はその窓らしいものの下に横たわっているのだと悟った。
(沈没船でないとすると、一体これは何であろうか。もしや海底の要塞でもありはすまいか)
そう考えついて、彼が瞳を見張ってその明るい飾窓のような部屋の中へ懸命の視力を集めたとき、彼は再び叫び声をあげなければならなかった。
「おやっ。あれは何者だ。あの異形の者は……」
どこから現れたか、明るい部屋の器械の間に、人間の頭部の二倍もあるような大きな頭を持ち、そして顔といえば蛸に嘴が生えたような怪しい面つきで頭部の下は急に細くなって高麗人参の根をもっと色を赤くし、そしてぐにゃぐにゃしたような肢体を持っている怪物が四つ五つ、身体を重ねるようにして立って、こっちを向いていたのであった。