Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

者でも先へ逝かねえと堅い事も言われねえ、私が高平まで往く途で、どんな事があって、ひょっと帰らねえようになり、これが叔父さんの顔の見納めになりはしめえかと思えば、一里でも二里でも踏み出すのは実に辛え事でがんす」

太「馬鹿ア云うな、今日は月待だから、己が家へ泊って、高平へ往くのは明日にしろよ」

多「又往かねえと母親に叱られますから参りやすべえ、叔父さん、これから段々寒くなりやすから、身体を大切にしておくんなんしよ」

太「そんな事を言っちゃア心細くなって仕様がねえ、婆や、多助が高平まで往くって寄ったから、此処え来うよ」

と言うに、婆アも出て参りまして、

婆「おゝ多助か、能く来たな、此の寒いのに往かねえでもいゝから泊って往きなよ、此間はお作が悪戯アして気の毒な事をした、家なア阿魔を小言いって打擲えたが、仕様のねえ奴で、堪忍してくんなよ」

多「はい/\、往きますべえ、叔父さん、叔父さん、左様だら」

太「それだら何うでも往くか」

多「はい」

と云いながら出ましたが、これが別れになる事かと悄々として往きます。叔父も多助の言う事が心に掛りますから戸口まで駆出して来まして、