Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
処が、どうか重役に相談して世話をして上げますから、それに就て、どうか話をしたいから出て来いと云って、返事を寄越したが、四年あとの山水で田地から諸道具衣類まで皆流されてしまったゆえ、今ではどうする事も出事ず、今お金が五十金あれば、江戸のお屋敷へお住込が出来るのだから、此処で私がお頼みだが、かめと両人でどのようにも才覚して送ってはくれまいか」
右「へい、どうか致しましょう」
鹽「馬鹿ア云うな、旅商人の右内に五十金出来よう筈はない」
清「それだって良人、これに頼むより他に仕方がございません、それに右内は家出をする時、家のお金を廿金持って逃げておいでだよ」
右「えゝ誠に恐入ります、只今では金子の出来よう筈はございませんが、来年の三月までお待ち下されば、どうにか致しましょう」
清「来年の三月じゃ遅いじゃないか、是非今年の中にと云っても、雪があって来られまいが、どうか今年の中に送っておくれ」
右「なに、どうか致しましょう、なアに子がなければおかめを勤め奉公に売っても、え、これは御新造様の前で、なにどうか致しましょう」
と口には云っても右内が今の身の上では才覚の出来よう道理はございませんが、どのようにも才覚しようと考えながら、其の晩は寐まして、翌日立とうとするを彼是と引留められまして、昼少し過ぎに漸々振切って出立します