Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
人が出来れば宜いのだろう」
多「はい/\、こんな乞食のような者を奉公に置いてくれてはがんせん」
男「己の家で奉公に置いてやろうが、斯様な断末場に成ると死ぬ気にもなるもんだが、人間と云うものは少しほとぼりが脱ると、苦しい事を忘れてしまうものだから、お前が死んだ積りになって働けば置いてやろうよ」
多「はい、お前さん何処から出た、私ア死ぬ苦みをして働く事は何とも思いやせん、有難うがんす、どうか置いておくんなせえよ」
男「だがノウ此の心を忘れてはいけないよ、死ぬ時は了簡の出るものだが、少し過ぎれば忘れるものだから、お前が死ぬ気になって辛抱さえすれば、国へ帰る時は小遣ぐらいは持たしてやるから、私と一緒に来なさい」
と連立って参ります。此の人は神田佐久間町河岸にいる山口善右衞門という炭問屋で、家は八間間口で、土蔵も幾箇かあり、奉公人も多く使って居ります。
善「今帰ったよ」
というと奉公人が皆な出てまいって、「ヘイお帰り遊ばせ/\/\/\」
奉「大層お帰りがお遅いからお迎いに出ようと思っていました…これ/\夜まで乞食が這入って来て困るな」
善「乞食じゃない、それは私が連れて来た