Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
んなさいよ、左様なら」
とオイ/\泣きながら御門へやって来ると御門が厳しいから、
門番「これ/\炭屋の男」
多「へえ」
門「何うした泣顔して、御門切手を戴いて来たか」
多「何もねえ」
門「これ/\」
という間に無闇に表へ出て、漸く家へ帰って来る。
善「はい、大きに御苦労だった、戸田様は七万八千石だけあって、お立派だろう」
多「あの屋敷は私生涯往くのは厭でがんす、戸田様だけは駄目だ、槍で突殺すと云われやんした」
主「それは大方からかわれたのだろう」
多「からかわれたのではありやしねえ、本当でがんすがねえ、其の槍で突殺すという心根が有難えもんでがんすねえ、旦那様槍で横っ腹を抉られる心持は一通りでは有りやすめえが、始終槍で突かれている気で働けば、どんな苦しい奉公でも出来ようかと思いやすから、旦那様始終私が横っ腹を槍で突いてると思ってこき使って下せい」
善「何の事だか分らないよ」
多「誠に感心だ」
と多助は実父の志の深きを有難く心得ましたから、これより多助は命がけで山口屋へ奉公しております中に、一つの経済を考え出して金を貯める工夫をするお話は此の次に申上げます。