Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

様子でありますゆえ、濱田へ上って見ますと、衝立を立て、彼方にも此方にもお客が居ります。八右衞門が御膳を食べて居りますと、足利に猿田という処があって、其処に早川藤助という出船宿があります。丁度其の主人が居合せまして、思い掛けないから八右衞門の傍へやって参りまして、

藤「誠に暫くでございました、八右衞門様じゃアございませんかえ」

八「誠にこれは何うも久しぶりで逢いました、藤助どんでがんすか、お尋ねすべいと思ったが、つい無沙汰しましたハア」

藤「能くお出でになりました、何の御用で」

八「ハア私もどうか江戸という所へ来てえと思って居たが、親父が達者で江戸の取引は己がするから汝は家にいろというから、家にべえ居りやしたが、大した事でもありませんが、親父が塩梅が悪いので手前往って仕切を取って来うというので、仕切を取りに来ましたよ、何んに取引先きは神田佐久間町の善右衞門が一番大えから、彼処へ往って一晩や二晩は泊って来てもいゝからというが、親父が塩梅が悪いからハア、早く帰るべいと思ってハア」

藤「はい、山口屋善右衞門は大くって荷主を大事にするのは、あの位な家は無い、あの親父も中々荷主を大事にするが、忰は善太郎と云って年は若いが、宜く客を大事にするし、それにまた、番頭の和平が客を大事にする、第一彼処の家は饗応が違ってハア」