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Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

た、年いまだ若いがねえ」

主人「誠に妙な奴で、時々変なことを申します」

八「兎も角も多助どんをお呼びなすって下せえ、私もお目に懸って置きていから」

善「多助や/\、一寸来な」

多「へい、なんでがんす」

八「やア多助どん、お前実に感心な人だ、泥坊に意見をするのを私傍で聞いて居やしたが、お前が此の泥坊の馬鹿野郎と云うから、手向いでもするかと心配していると、泥坊が首傾げて、変な事をいう奴だアと云って、たまげて帰ったが、誠に妙な人だ、お前のお蔭で八十両の金子取られねえで、誠に有難い」

と云いながら金子を紙に包み、

八「たんとではねえが、どうか此の二十両取って置いて呉れ、私江戸見物些と長くすれば、小遣になってしまうのだが、余り偉え奉公人で、襤褸を被て炭を担いでる人には珍らしいから、どうかこれを取って置いてお呉んなせえ」

多「宜しゅうごぜいやす、入りやしねえ」

八「少しばかりだが、年季が明けて国へ帰る時の足にもなろうから取って置いてくれ」

善「有難い事で、大金だが折角の思召だから戴いて置くがよかろう」

多「有難うがんすが、私い金戴きますめえ」

八「そんな事を云わずに取っておけ」