Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
ことで、成たけお直段を宜く頂戴致しますから、外へお払いにならず、私が頂戴致しとうございます、えゝ樽はお幾つございます」
下「旦那様が少し御相談申したいことが有りますから」
と云いながらギイーッと開き戸を明け、
下「此方へお入んなさいよ」
久「でございますか、ヘイ」
と中へ這入りますと、庭の清潔なこと、赤松の一と抱えもあるのがあり、其の下に白川御影の春日燈籠があり、檜の木の植込み錦木のあしらい、下草の様子、何やかや申分なく、鞍馬と御影の飛石に敷松葉から霜除けの飾縄、打水を致し洗い上げてあります、土廂が深くなっている六畳の茶の間が有りまして、其処に杢左衞門が坐って居りまして、
杢「さア樽屋さん、ずっと此方へ来ておくれ、構わず開けて此方へお入り、よしや入れてあげなよ」
久「へい/\只今草鞋を脱いでまいります、石が斯様に洗ってございますから」
杢「いや構わず、遠慮をしてはいかん、アヽヽ松葉の中へ踏み込んではいけない、其の天秤棒を片付けておくれ、あゝ石灯籠へ立掛けては困る……宜くお出でゞあった」
久「お初にお目にかゝります、私は岩田屋久八と申します樽買いでございますが、何分御贔屓を願います」