Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
それより久八は急いで多助の宅へ参りまして、
久「多助さん/\」
多「何うした、もう帰って来そうなものだと思って待っていた、あゝ/\草鞋を穿いたなりで家へ上っちゃアいけないじゃないか」
久「多助さん慌てなさんな」
多「お前が慌てゝ居るんだよ」
久「多助さん、お前の云う通り運は天から授からア、お前知ってるだろう藤野屋杢左衞門さんを」
多「むゝん、藤野屋、知ってるよ」
久「どうも頭髪がこんなでどうも」
多「藤野屋の頭髪がか」
久「なアにお嬢様がサ、年が廿一で美女だねえ、それがお前の所へ嫁に往きたい遣りたいと云って、藤野屋の旦那が縁側へ手をついて、お前さんに媒妁を頼むといって、どうも美女だ、お前に見せたいよ、あゝ云う大家から嫁が来るってお前はどうも仕合せだ、どうも大きな家だよ、座敷が幾間も/\あって、庭も大変立派だよ、其の代りに掃除が届かないね、松葉が一杯にこぼれて居るよ、そうして良菓子を、あゝ忘れて来た、惜しいことをした、それで茶を入れて、温いのがいゝのだって、甘い良茶で、どうもあのお嬢様お前お貰いよう、お貰いよう」
多「お前のいう事は何だか些とも訳が分らない」