Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

鹽「なに、包は奪られはせん」

母「何方様でございますか、さっぱり見えませんが、どうか御勘弁を願います、不届至極な奴でございます、サアこれへ来い/\」

といいながら悴の髻を取って引寄せまして、三つ四つ続け打に撲ちました。

惡「お母ア勘忍してくれ/\」

母「勘忍して呉れと云って、コレ手前も元は禄を取った者の子ではないか、仮令如何に貧乏すればとて、人様の物を奪っては亡なったお父様に済まない、どういう了簡でそんな事をした」

と泣きながらむしりついて打擲しますから、側に見ていた鹽原角右衞門も気の毒に思いまして、

鹽「お母免して遣って呉れ、これが貧の盗みだという事だから、併し仮令親の為でも人の物を取るのは宜しくないぞ、以後斯様な事があってはならんよ、これは少しばかりだが、小児が怖い/\と云って泣いているではないか、さ、これは聊かだが小遣いに遣るから何か好きな物でも母に買って遣れ、だがそれと知らず気の毒なは足に手裏劒を打ったから嘸痛むであろう、余程痛むかな、それは貴様が心得違いをした故仕方ない、よし/\これで別れる」

母「どう致しまして、悴が悪い事を致したのに金子を戴くなんぞという事は出来ません」