Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

母「それ見ねえな、躄に成って何うするんだい、此処に薬があるから附けねえな」

仁「どうしたんだい小平兄貴、やア何うしたんだ」

小「なアに詰らねえ仕事を仕損なって」

母「此の野郎は遣り損って足へ小柄を刺されて、痛くって逃げる事が出来ねえ、本当に半間な野郎で仕様がねえよ」

小「其代りにゃアこれから此の小柄を持って行って、足を痛められただけの仕返しをしなくっちゃならねえ」

と言っている所へガラリッと戸を明け、鹽原が息を切って参りまして、

鹽「今小柄を忘れて行ったから返して呉れ」

と云われたから、今まで眼を明けて居たおかくは急いで眼を閉いでしまい、小平もまご/\して、

小「へい小柄は此処にあります」

と差出すのを受取って鹽原は脇差へはめて、

鹽「考えて見れば誠に気の毒な事をしたな」

と云いながら急いで帰って往きました。

母「これだよ、する事為す事半間じゃねえか、彼の侍の金を取って、足へ小柄を刺されやがって、これを取りに来ればハイと云って渡すんだもの仕様がねえじゃねえか、このどじさをよ」

仁「そうサ、小平兄い失錯遣っちゃアいけねえぜ、何しろ此処には長くは居られねえから、是から信州路へ掛るにゃア秩父へ直に山越して逃げよう」