Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
五「板橋まで焼けて来やしねえか」
角「そうしたら沼田へ帰るべえ」
五「沼田まで焼けて来たら何うする」
角「馬鹿言え」
と言いながら二ツ目の橋を渡り、お竹蔵辺までまいり、ホッと一息吐きながら後の方を見かえせば、天は一面に梨地の色を現わし、火事の明りで往来を見え透き、人々皆疲れて一人も出るものはなく、往来はパッタリ止ってしまいました。夜も段々と更け、以前のお竹蔵前で当今交番所のある所から割下水の方へ掛りますと、女の金切声で、「アレー人殺し/\」というから、角右衞門は気が付き向うを屹と見ますると、一人の悪者が島田髷の女を捕えて打擲するのみならず、娘の持ったる包を引攫って逃げ行きました。跡に娘は泣き仆れて居りましたが、何思いましたか起上り、前なるお竹蔵の大溝へ身を跳らして飛込もうとする様子に驚き、角右衞門は親切な男ゆえ、駈け寄って突然娘の帶際取って引留め、
角「おい娘子、お前此の溝へ飛込むのか、身投じゃねえか、何だか様子は知んねえが、男がお前の荷物を攫って逃げ、それに大そう打たれた様子だが、一体何ういう訳でがんす」
娘「有り難う存じますが、どうぞお放しなすってくださいまし、私は深川の火事で焼け出され、母親と一緒に逃げて参りまする途中、母親にはぐれ、一人で此処までまいりますと、跡から附けて来た