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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

一年ほど過ぎて、今の母は来つ。それより後は何もかも変わり果てたることになりぬ。先の母はれっきとしたる士の家より来しなれば、よろず折り目正しき風なりしが、それにてもあのように仲よき御夫婦は珍しと婢の言えるをきけることもありし。今の母はやはりれっきとした士の家から来たりしなれど、早くより英国に留学して、男まさりの上に西洋風の染みしなれば、何事も先とは打って変わりて、すべて先の母の名残と覚ゆるをばさながら打ち消すように片端より改めぬ。父に対しても事ごとに遠慮もなく語らい論ずるを、父は笑いて聞き流し「よしよし、おいが負けじゃ、負けじゃ」と言わるるが常なれど、ある時ごく気に入りの副官、難波といえるを相手の晩酌に、母も来たりて座に居しが、父はじろりと母を見てからからと笑いながら「なあ難波君、学問の出来る細君は持つもんじゃごわはん、いやさんざんな目にあわされますぞ、あはははは」と言われしとか。さすがの難波も母の手前、何と挨拶もし兼ねて手持ちぶさたに杯を上げ下げして居しが、その後おのが細君にくれぐれも女児どもには書物を読み過ごさせな、高等小学卒業で沢山と言い含められしとか。