Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme
これで失敗があったら実に兵の罪にあらず、――の罪だ」
「わが輩は勇気については毫も疑わん。望む所は沈勇、沈勇だ。無手法は困る」というはこの仲間にての年長なる甲板士官。
「無手法といえば、○番分隊士は実に驚くよ」と他の一人はことばをさしはさみぬ。「勉励も非常だが、第一いかに軍人は生命を愛しまんからッて、命の安売りはここですと看板もかけ兼ねん勢いはあまりだと思うね」
「ああ、川島か、いつだッたか、そうそう、威海衛砲撃の時だッてあんな険呑な事をやったよ。川島を司令長官にしたら、それこそ三番分隊士じゃないが、艦隊を渤海湾に連れ込んで、太沽どころじゃない、白河をさかのぼって李のおやじを生けどるなんぞ言い出すかもしれん」
「それに、ようすが以前とはすっかり違ったね。非常に怒るよ。いつだッたか僕が川島男爵夫人の事についてさ、少しからかいかけたら、まっ黒に怒って、あぶなく鉄拳を頂戴する所さ。僕は鎮遠の三十サンチより実際○番分隊士の一拳を恐るるね。はははは何か子細があると思うが、赤襯衣君、君は川島と親しくするから恐らく秘密を知っとるだろうね」
と航海士はガリバルジーといわれし赤シャツ少尉の顔を見たり。