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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

水兵は快然と笑みつつ、「今日はね、おとうさま、楠正行の話よ。僕正行ア大好き。正行とナポレオンはどっちがエライの?」

「どっちもエライさ」

「僕アね、おとうさま、正行ア大好きだけど、海軍がなお好きよ。おとうさまが陸軍だから、僕ア海軍になるンだ」

「はははは。川島の兄君の弟子になるのか?」

「だッて、川島の兄君なんか少尉だもの。僕ア中将になるンだ」

「なぜ大将にやならンか?」

「だッて、おとうさまも中将だからさ。中将は少尉よかエライんだね、おとうさま」

「少尉でも、中将でも、勉強する者がエライじゃ」

「あたしね、おとうさま、おとうさまてばヨウおとうさま」と振り分け髪はつかまりたる中将の膝を頡頏台にしてからだを上下に揺すりながら、「今日はね、おもしろいお話を聞いてよ、あの兎と亀のお話を聞いてよ、言って見ましょうか、――ある所に一ぴきの兎と亀がおりました――あらおかあさまいらッしてよ」

柱時計の午後二点をうつ拍子に、入り来たりしは三十八九の丈高き婦人なり。束髪の前髪をきりて、ちぢらしたるを、隆き額の上にて二つに分けたり。やや大きなる目少しく釣りて、どこやらちと険なる所あり。