Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme
うそをつきたもうな、卿は常に当今の嫁なるものの舅姑に礼足らずとつぶやき、ひそかにわがのこれに異なるをもっけの幸と思うならずや。浪子は実家にありけるころより、口にいわねどひそかにその継母のよろず洋風にさばさばとせるをあきたらず思いて、一家の作法の上にはおのずから一種古風の嗜味を有せるなりき。
姑はふと思い出でたるように、
「お、武男から手紙が来たようじゃったが、どう書えて来申した?」
浪子は枕べに置きし一通の手紙のなかぬき出して姑に渡しつつ、
「この日曜にはきっといらッしゃいますそうでございますよ」
「そうかな」ずうと目を通してくるくるとまき収め、「転地養生もねもんじゃ。この寒にエットからだ動かして見なさい、それこそ無か病気も出て来ます。風邪はじいと寝ておると、なおるもんじゃ。武は年が若かでな。医師をかえるの、やれ転地をすッのと騒ぎ申す。わたしたちが若か時分な、腹が痛かてて寝る事なし、産あがりだて十日と寝た事アあいません。世間が開けて来っと皆が弱うなり申すでな。はははは。武にそう書えてやったもんな、母さんがおるで心配しなはんな、ての、ははははは、どれ」