Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lesen Sie 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) von 徳冨 蘆花 (とくとみろか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.742 Zeichen · 256 Bildschirme
伯母様もいつかそうおっしゃったでしょう。若い者ばかりじゃわがままになるッて、本当にそうですよ、年寄りを疎略に思っちゃ済まないのね」
父中将の教えを受くるが上に、おのずから家政に趣味をもてる浪子は、実家にありけるころより継母の政を傍観しつつ、ひそかに自家の見をいだきて、自ら一家の女主になりたらん日には、みごと家を斉えんものと思えるは、一日にあらざりき。されど川島家に来たり嫁ぎて、万機一に摂政太后の手にありて、身はその位ありてその権なき太子妃の位置にあるを見るに及びて、しばしおのれを収めて姑の支配の下に立ちつ。親子の間に立ち迷いて、思うさま良人にかしずくことのままならぬをひそかにかこてるおりおりは、かつてわが国風に適わずと思いし継母が得意の親子別居論のあるいは真理にあらざるやを疑うこともありしが、これがためにかえって浪子は初心を破らじとひそかに心に帯せるなり。
継母の下に十年を送り、今は姑のそばにやがて一年の経験を積める従姉の底意を、ことごとくはくみかねし千鶴子、三つに組みたる髪の端を白きリボンもて結わえつつ、浪子の顔さしのぞきて、声を低め、「このごろでも御機嫌がわるくッて?」