Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
そしたら、何番の誰を呼びだして、どんな話をするか聞いて、この紙に書いてきてくれ、もっとも話は分からぬでもよい」
私は紙と鉛筆を受け取って言われるままに、薄暗い物置部屋の隅にしゃがんで誰が電話をかけにくるかと、耳をすまして待ちかまえました。一分、二分、三分、こういう時の一分は一時間にも相当します。あたりは森閑としていて、自分の心臓の鼓動さえ聞こえました。
十分ほど過ぎると、電話室の扉の静かにあく音がしました。
「大手の三二五七番」
と、呼びだしたのは、まさしく書生の斎藤の声です。
「もしもし、通り四丁目の蔦屋ですか、青木さんを呼んでください」
しばらくすると、斎藤は何やら話しだしましたが、符丁のような言葉づかいで、何を言っているのかさらに分かりませんでした。およそ三分間ばかり話してから、再び扉をこっそり閉めて、あちらの方へ去りました。
そこで私は物置部屋を出て、いま聞いたことを紙に書き、書斎に入ってゆきました。と、俊夫君が出てきて、
「兄さん、ご苦労様」
と言いながら、私から紙片を受け取り、一応それを見てさらに何やら書きつけ、小田刑事に渡しました。
「Pのおじさん、すみませんが、これからお使いに行ってください。