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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

あるいは強盗の仕業ではあるまいかとも思われますけれど、強盗ならば、帽子や下駄まで持ち去る理由がありません。これは結局、犯人が、死体の身元を分からぬようにするためにやったことであるに違いない、と、こう俊夫君は、一目見た瞬間に推定を下したのです。

「Pのおじさん」

と、俊夫君は、死体を見下ろしたまま、小田刑事に向かって言いました。

「この事件はすこぶる面倒になります」

「どうして分かるね?」

と、小田さんは驚いて尋ねました。

「犯人は死体の身元をくらませるために、死体をいわば裸にしていったのです。たとえ身元をくらませようとしても、東京の住人なら間もなく身元が分かるから、犯人は危険を冒して、裸にしてゆく道理がありません。こうして裸同様にしておけば、とうてい身元が分かるまいと思ってやったことにちがいありません」

言いながら俊夫君は後頭部の傷口をあらため、あたりを見まわしました。

「たぶん棍棒か、木の太い枝で、一撃を下したものと思われますが、その凶器も犯人は持ち去ってしまいました」

それから私に向かい、

「兄さん、ちょっと手を貸しておくれ、死体を仰向けにしたいから」

まことに有り難くない役ですけれど、私は手伝って死体を仰向きにいたしました。