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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

この名刺が、川上糸子の死骸の上に置いてあったのを見ると、彼女はおそらく誘拐されるのを拒んで、そのために殺されたのかもしれん。いや、何にしても、えらい事件が起こったものだ」

俊夫君はじっと、その話を聞いておりましたが、何思ったかとつぜん尋ねました。

「川上糸子の死骸は今どこにありますか」

「君に現場を見せるつもりで、春日町一丁目の空家にそのまま置いてあるよ」

「誰か番をしておりますか」

「部下の刑事が二人番をしている」

「あなたが役所に引きあげられたのは何時頃でしたか」

「四時頃だったと思う」

「それから今まで、ずっと刑事さんたちが番をしているのですね?」

「そうだ」

「そりゃ、愚図愚図しておれません」

「なぜ?」

それには答えないで俊夫君は私に向かって言いました。

「兄さん、すぐ自動車を呼んでくれ。そうして出かける準備をしてくれ」

私は電話をかけてタクシーを呼びました。それから私たちは、例のごとく出発の用意をしました。

ほどなく自動車がきましたので、三人はそれに乗って、早朝の街を走り過ぎました。寒い風が街頭の木々を揺すっておりましたけれど、私は緊張のために、むしろ身体の熱するのを覚えました。