Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
ただ、その頬に血の気の失せているのは昨夜の事件のためであると想像されました。
俊夫君が簡単に来意をつげると、女史はすぐ私たちを、綺麗な待合室へ案内してくれました。
それから、私たちは、あついお茶の御馳走になりました。俊夫君が午前三時十分頃に電話をかけたときに、まだ麻酔剤のために人事不省だった女弟子も、もうこの時には普通の人になって、お菓子などを運んで出ました。けれども私たちは、もとよりゆっくり腰を落ちつけているわけにはゆきません。で、俊夫君はすぐさま用件にかかって、ゆうべ盗賊の入った顛末を尋ねました。
近藤女史と女弟子とが交々語ったところは、電話で俊夫君が聞いたこと以上にこれという注意すべき点もありませんでした。何しろ恐ろしさが先に立って、しかもすぐ麻酔剤を嗅がされたために、盗賊が一人だったか二人だったかさえ記憶しないということでした。いわんや盗賊は覆面していたので、その人相などはさっぱり分からなかったのです。
「何か盗まれはしませんでしたか」
と、俊夫君は尋ねました。
「いいえ、別に何も盗まれはしなかったようでございます。あなたからお電話をいただいたので、方々を検べましたが、何も失っておりません。