Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
「お祭りの時には、村の人たちと集まって酒でも飲んだかね?」
「ええ、すっかり酔ってしまいましたよ」
「その時は村中の人が集まっていたかね?」
「いいえ、祭りの組は五つに別れているのです。私たちの組は二十軒ばかりです」
「すると二十人ばかりの人が集まったのだね? 集まった人は誰々だか分かっているかね?」
「分かっております」
「お豊さんの家は、その組へ入っているかね?」
「入っておりません」
「何という人の家が祭りの宿だったね」
「市さんのところでした」
俊夫君はしばらく腕を組んで考えました。
「市さんはお豊さんの家へは折々訪ねてゆく様子だったかね?」
「さあ、それはよく存じません」
「もうよろしい。よく聞かせてくれました」
信次郎が去ると、俊夫君は署長に向かって言いました。
「署長さん、もう信次郎は放免してもよいではありませんか?」
「むろん今日は帰すつもりです。で、犯人の見込みはつきましたか?」
と署長はこの小さい探偵の姿を好奇心をもって見つめながら言いました。
「まだ分かりませんよ。まず、お祭りの時に信次郎といっしょに集まって酒をのんだ連中を調べねばなりません」
「しかし、何の証拠もないのに、二十人から調べたところで何にもならぬじゃありませんか?」