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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

と尋ねました。

「今日は会わなくってもよろしい。それよりも栄吉君の家へ行ってお母さんに会ってきましょう」

栄吉には兄弟が五人あって、やはりお父さんはなく、お母さんは実母でしたが、栄吉が不良少年になったのも、富三のおかげであるとて、たいへん富三を恨み大金を持ちだしたのも、富三にそそのかされたのだと腹を立てておりました。

そうして、富三がああした横着ものになったのも、みんなあの継母が悪いからだ。あの継母は鬼だ、だから富三を殺して、とうとう天罰を受けるようになったのだと、小田さんがおふささんの親戚だということも知らずに、私たちに向かって、さんざんおふささんのことを罵りました。俊夫君は黙って聞いておりましたが、急に意地悪そうな目つきをして、

「栄吉さんは富三さんといっしょに家出したというんですか?」

「そうですとも、そそのかされたんですよ」

「もしそうだとすると、富三さんの殺されたことを栄吉さんは見ているはずです」

「そんなこと分かるものですか」

と栄吉の母は答えました。

「分かってますよ。富三さんが、殺されて栄吉さんがそのそばにいたとすれば、殺したのは……」

と俊夫君が皆まで言わぬうちに、先方はその意味を察したと見えて、眼をむいて驚きました。