Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
「この頃中、誰か川上糸子のことを聞きにきた者はありませんか」
すると、近藤女史は大きく頷きました。
「そうおっしゃれば、四五日前に、川上さんと同じ年輩ぐらいの人が、美容術を受けに来て、川上さんのことを色々尋ねておりました。でも一体に女の人は他人のことを聞きたがりますから、その時は、別に怪しいとも何とも思っておりませんでした」
「どんなことを尋ねましたか」
「どんなことといって、はっきり思い出せませんが、根掘り葉掘り色々のことを聞きました」
「その女はどんな風をしていましたか」
「わたしはやっぱり女優か何かでないかと思いました」
俊夫君は立ちあがりました。
「Pのおじさん、こうなっては、何より先に、川上糸子が、伊豆山にいるかいないかを確かめなければなりません」
こう言って絵ハガキを見て、
「伊豆山の相州屋ですね。これから僕たちは警視庁へお供しますから、相州屋へ長距離電話をかけてください」
三
近藤美容院の電話を借りて、私がタクシーを招くと、ほどなくやってきましたので、私たちは近藤女史とその女弟子に別れを告げて、警視庁に急ぎました。
目的地に着くと、私たちは、先刻春日町の空家で柱に縛りつけられていた刑事の一人に出迎えられました。