Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
と、そのとき製作室の扉があいて俊夫君が呼びました。
「兄さん、いよいよできあがったから、Pのおじさんといっしょに、こちらへ来てくれ」
私たちは胸を躍らせながら、製作室へ入ってゆきました。中央の机の上には一個の男の子の首が置かれてありました。私たちは思わず近寄りました。近寄って私は、はっと立ちすくみました。
「ヤッ、富三だッ!」
と小田さんは叫びました。いかにもそれは写真で見た富三の顔と寸分も違わぬものでした。首はあたかも生きているかのようでしたから、私は顔をそむけました。
小田さんの驚きは私よりも遥かに大きいようでした。それもそのはず、死骸が富三であれば、富三を殺したと白状した継母のおふささんは、もはや救う余地がありません。小田さんはしばらく呆然として立っておられました。
その心中を察したのでしょう。俊夫君は小田さんを製作室から引っ張りだして、耳に口を寄せて長い間、何やら囁きました。すると小田さんは、初めてにっこりして、さもさも安心したというような顔になりました。
「Pのおじさん、この首は明日から、神田の藤屋のデパートの飾窓に出して一般に見せることにしてください。