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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

「俊夫君、富三と栄吉の二人の母はさっき警視庁へ連れてきたよ」

と小田さんは言いました。

「それは有り難う」

そこへ小田さんの輩下の、私服刑事が二人入ってきて、小田さんと打ち合わせをして出てゆきました。

やがて九時になったので藤屋の店員の手で、飾窓に富三の首が据えつけられました。人々はそのそばに置かれた富三の写真と見比べて驚嘆の声を発しました。私たちはカーテンの陰から群衆の顔を眺めました。私は泥棒がどんな顔をしているか早く見たくてなりませんでしたが、俊夫君はいっこう教えてくれません。ちょうど時計が十時半になった時、俊夫君は、

「やっ、来た!」

と言って隅の方を指さしました。そこには紺絣を着て鳥打ち帽をかぶった十二三の小僧が、一生懸命肉付けの首を見つめていましたが、私はその顔を見てぎょっとしました。というのは、その顔が、中の肉付けの首と寸分も違わなかったからです。

「それッ」という小田さんの下知とともに、私たちが店の先にかけだすと、既に小僧は、さっきの二人の刑事によって捕らえられておりました。

その小僧を二人の刑事にまかせて、小田さんと私たち二人は、一足先に警視庁へ来ました。