Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
と、私は尋ねました。
小田さんはしばらく腕を組んで考えておられましたが、
「やっぱり、僕にも分からない」
と、吐きだすように言いました。
それから私たちは、いくら考えても分からぬので、もうあきらめて世間話に移りました。
日がだんだん暮れてあたりがうす暗くなっても、俊夫君は帰ってきませんでした。私は何となく不安になりましたので、家の外へ二三度出てみました。遅くなれば、出先から電話がかかるはずですから、いっそう心配の念が増しました。
とうとう八時になりました。すると、自動車がおもてにつきましたので、私が走り出ると、それは果たして俊夫君でした。
室内に入るなり、俊夫君は言いました。
「Pのおじさん、どうもお待たせしました。さぞお腹がすいたでしょう。兄さん、御馳走を用意してください。食後にゆっくり話すから」
いかにもその声が元気に満ちていましたので、私は、俊夫君が、たしかに捜査に成功したと思いました。
食事の間、私たちが何を聞いても、俊夫君は意地悪く何も語りませんでした。が、食事がすむなり、真面目な声で言いました。
「Pのおじさん、株屋殺しの真犯人は、今夜十一時半頃Y町を通るはずです」