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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

ば、古いものすなわち探偵小説の古典ともいうべきガボリオやポーのものにも依然として面白味はあるので、真面目に研究する気ならば、あながち新しいもののみを求むる必要はないのである。

事件の内容こそは変わっても、探偵のやり方、すなわち観察力や想像力の働かせ具合には大なる変化はないはずであるからである。

現今の日本の探偵小説界は何といっても翻訳物の全盛時代である。たまに創作があっても翻案ものが多いようである。なにゆえ日本には名探偵小説家ができないであろうか。日本人は由来独創力の乏しい国民だと称せられる。それも一理由であろう。またいわゆる科学的研究の浅いためでもあろう。しかしその他に日本人の生活状態や社会状態が、探偵小説の内容となるにあまりにも貧弱なるがためでもあろう。

探偵小説には極端なる、むしろ病的な社会状態の背景を必要とする。もし日本に名探偵小説家が出たら、その小説はたしかに欧米社会のことを書くであろうと思われる。欧米の社会状態の研究はどうしても欧米人に及ばない。したがってやはり翻訳していた方がよいという結論になるのではあるまいか。もちろん天才は従来の形式を破るものであるから、日本にこの種の天才が出たら、あるいは、平凡なる日本を背景にして意表外に出た立派な内容をもって読書子をヤンヤと言わせるかもしれない。