Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
ここまで語って令嬢は手巾でそっと顔を拭いました。
「手拭いのことを、兄さんは何と仰いました」
と俊夫君は尋ねました。
「兄はどこで落としたか覚えがないと申しました」
「斎藤さんはいつからお宅へ来ましたか」
「半年ばかり前からですが、父はたいへん気に入っておりました」
「斎藤さんは今、どこにおりますか」
「証人として、兄といっしょに、警視庁へゆきました」
「先生の死骸は?」
「大学の法医学教室に運ばれました」
「お宅に顕微鏡はありますか」
「父の使っていたのがあります」
「それではまず先生の死骸を見せていただいて、お宅へ伺います」
令嬢が帰るとすぐ、俊夫君は警視庁へ電話をかけて、「Pのおじさん」すなわち小田刑事を呼びだしました。遠藤博士の事件は小田刑事の係ではなかったが、小田刑事の取り計らいで、博士の死骸を見せてもらうことになりました。血液検査の道具と例の探偵鞄とを持って、私たち二人が法医学教室へ行くと、小田刑事は先へ来て待っていてくれました。
博士の死骸は午後解剖に付せられるべく、解剖室に白布で覆われてありました。俊夫君は白布を取って一礼してから身体の諸方を手で撫でまわしました。