Japanische Klassiker mit Furigana
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
Lesen Sie 山の人生 (やまのじんせい) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.022 Zeichen · 226 Bildschirme
此割子と申すは、七日のあひだ行を成し、十歳未満の女子にせさせ、てんから犬にもくれじとて天じやうに上げ、ひみちこみちの袖の振合にも、不浄の日をきらひ申す。全く以て参らすまじとて過ぎにけり。其あとにて小摩の猟師に又行逢ひ、汝高をいふもの也。我こそ山神の母なり、産をして今日三日になるまで、産腹を温めず。山の割子を得さすべしと乞ひたまふ。時に小摩申しけるは、さてさて人間の凡夫にては、産をしては早くうぶ腹をあたゝめ申すこと也。ましてや三日まで物をきこしめさずおはす事のいとをしや。今日山に入らず、明日山に入らずとも、幸ひ持ちし割子を、一神の君に参らせん。かしきのうごく、白き粢の物をきこしめせとてさゝげ奉る。其時一神の君大に悦び、いかに小摩、汝がりう早く聞(開?)かせん。是より丑寅の方にあたつて、とふ坂山といへるあり。七つの谷の落合に、りう三つを得さすべし。猶行末々たがふまじと誓ひて過ぎたまふ。急々如律令。敬白。
右の話が天つ神の新嘗の物忌の日に、富士と筑波と二処の神を訪れて、一方は宿を拒み他方はこれを許したという物語、巨旦将来・蘇民将来の二人の兄弟が、款待の厚薄によって武塔天神に賞罰せられた話、世降っては弘法大師が来って水を求めた時、悪い姥はこれを否んで罰せられ、善き姥は遠く汲んでその労を報いられたという口碑などと