Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme
「まるで、人形の顔みたいだったね」
と言ってから、はっとしたように、立ちどまりました。
「ねえ、井上さん、ひょっとしたら、あいつ人形怪人じゃないだろうか」
「うん。しかし、町をあるくときに、人形にばけているのは、へんだね」
「なにか、わけがあるのかもしれないよ。ねえ、あいつを、尾行してみようじゃないか」
「うん、そうしよう」
ふたりは、こっそり、あやしい男のあとをつけました。少年探偵団員は、いつも尾行の練習をしているので、みんな尾行がうまいのです。めったに、相手に気づかれるようなことはありません。顔の動かない男は、しばらくあるくと、そこにある小公園へ、はいっていきました。
もう夕方なので、公園の中はがらんとして、人かげもありません。たったひとり女の子がベンチにこしかけて、本を読んでいました。小学校三年ぐらいの、かわいい女の子です。本にむちゅうになって、だれもいなくなったのに、気がつかないのかもしれません。
あやしい男は、その少女を見つけると、ベンチのほうへ、ちかづいていきました。
ふたりの少年は、木のかげにかくれて、じっと、そのようすを見つめています。
顔の動かない男は、いったい、なにをしようというのでしょう。