Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

わかりましたか。小公園の石のベンチの上に、よるの十時までにですよ。そうすれば、宝冠をちょうだいしたあとで、すぐに、みち子ちゃんを、おたくのげんかんへおとどけしますよ。

では、おやくそくしましたよ。十七日の十時をのがしてしまうと、みち子ちゃんは、永久にかえらないかもしれません。あなたは、だいじなおじょうさんを、なくしてしまうのです。わかりましたね」

やっぱりそうです。人形のかおをした怪人が、電話をかけている声でした。みち子ちゃんを、人じちにして、野村さんのたからものを、手にいれようとしているのです。

井上少年とポケット小僧は、ドアのまえに立ちすくんでいました。どうすればいいのか、きゅうには、決心がつかなかったからです。すると、へやの中から、みょうなわらい声がきこえてきました。

「ははははは……おい、そこのこどもたち、そんなところに、まごまごしていないで、ドアをあけて、はいったらどうだ。かぎはかかっていないよ。ひとりはポケット小僧とかいうチンピラだな。きみのことはきいているよ。なかなかすばしっこいそうだな。まあ、こっちへ、はいるがいい」

それをきくと、ふたりはかおを見あわせましたが、もうこうなったら、あいての言うままになるほかはありません。