Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme
なんだかきみのわるい穴です。空気ぬきの穴かとおもいましたが、どうもそうではなさそうです。いまに、あの穴から、なにかおそろしいものが出てくるのではないかと気が気ではありません。
やがて、ドドドド……と、みょうな音がきこえてきました。
「あっ、そうだ。やっぱりそうだっ」
ポケット小僧が、ひとりごとをつぶやきました。
りこうなポケット君は、はやくも、それを察したのです。
穴から、チョロチョロと、なにか、ながれ出してきました。はじめは、ひかった、ほそいひものように見えましたが、それが、たちまち、ふとくなり、しまいには、しぶきをたてて、まるで発射するようないきおいで、とび出してくるのです。
水です。水がおそろしいはやさで、あふれ出しているのです。もう、せまいコンクリートの床が、すっかり水におおわれてしまいました。
「あっ、わかった。水ぜめだっ」
ポケット小僧がさけびました。
「えっ、水ぜめって?」
「ぼくらは、水におぼれて、死んでしまうのだよ。あの穴は、ぼくらの背の倍もある。水がいっぱいになれば、おぼれてしまうよ」
「きみはおよげるかい」
井上君が、まっさおになって、ききました。