Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

それから、ふたりはらくな姿勢になって、ポツポツ古名画の話をはじめたものですが、しゃべるのは明智ばかりで、老人はソワソワと落ちつきがなく、ろくろく受け答えもできないありさまです。

左門老人には、一年もたったかと思われるほど、長い長い時間のあとで、やっと、十二時がうちました。真夜中です。

明智はときどき、板戸ごしに、室内の刑事に声をかけていましたが、そのつど、中からハッキリした口調で、異状はないという返事が聞こえてきました。

「アーア、ぼくは少しねむくなってきた。」

明智はあくびをして、

「二十面相のやつ、今夜はやってこないかもしれませんよ。こんなげんじゅうな警戒の中へとびこんでくるばかでもないでしょうからね……。ご老人、いかがです。ねむけざましに一本。外国ではこんなぜいたくなやつを、スパスパやっているんですよ。」

と、たばこ入れをパチンとひらいて、自分も一本つまんで、老人の前にさしだすのでした。

「そうでしょうかね。今夜は来ないでしょうかね。」

左門老人は、さしだされたエジプトたばこを取りながら、まだ不安らしくいうのです。

「いや、ご安心なさい。あいつは、けっしてばかじゃありません。