Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
賊のためにだしぬかれて、もうすっかり腹をたてているようすでした。
「おい、おい、起きたまえ。ぼくはきみに、ここでおやすみくださいってたのんだんじゃないんだぜ。見たまえ、すっかりぬすまれてしまったじゃないか。」
刑事は、やっとからだを起こしましたが、まだ夢うつつのありさまです。
「ウ、ウ、何をぬすまれたんですって? ああ、すっかりねむってしまった……。おや、ここはどこだろう。」
寝ぼけた顔で、キョロキョロ部屋の中を見まわすしまつです。
「しっかりしたまえ。ああ、わかった。きみは麻酔剤でやられたんじゃないか。思いだしてみたまえ、ゆうべどんなことがあったか。」
明智は刑事の肩をつかんで、らんぼうにゆさぶるのでした。
「こうっと、おや、ああ、あんた明智さんですね。ああ、ここは日下部の美術城だった。しまった。ぼくはやられたんですよ。そうです、麻酔剤です。ゆうべ真夜中に、黒い影のようなものが、ぼくのうしろへしのびよったのです。そして、そして、何かやわらかいいやなにおいのするもので、ぼくの鼻と口をふさいでしまったのです。それっきり、それっきり、ぼくは何もわからなくなってしまったんです。