Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
」
とさけぶのでした。
しあわせと、その自動車の運転手がまた、心きいた若者でした。車は新しく、エンジンに申しぶんはありません。走る、走る、まるで鉄砲玉みたいに走りだしたのです。
悪魔のように疾走する二台の自動車は、道行く人の目を見はらせないではおきませんでした。
見れば、うしろの車には、ひとりのおまわりさんが、および腰になって、一心不乱に前方を見つめ、何か大声にわめいているではありませんか。
「捕り物だ、捕り物だ!」
弥次馬がさけびながら、車といっしょにかけだします。それにつれて犬がほえる。歩いていた群衆がみな立ちどまってしまうというさわぎです。
しかし、自動車は、それらの光景をあとに見すてて、通り魔のように、ただ、先へ先へととんでいきます。
いく台の自動車を追いぬいたことでしょう。いくたび自動車にぶつかりそうになって、あやうくよけたことでしょう。
細い道ではスピードが出せないものですから、賊の車は大環状線に出て、王子の方角に向かって疾走しはじめました。賊はむろん追跡を気づいてます。しかし、どうすることもできないのです。白昼の都内では、車をとびおりて身をかくすなんて芸当は、できっこありません。