Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
明智はどうしてそんなに老博士の手ばかりにぎっているのでしょう。
「で、二十面相のやつも、その麻酔薬を飲んだのかね。きみはさいぜんから部下のことばかりいって、一度も二十面相の名を出さなかったが、まさか首領をとりにがしたのではあるまいね。」
中村捜査係長が、ふとそれに気づいて、心配らしくたずねました。
「いや、二十面相は地下室へは、帰ってこなかったよ。しかし、ぼくは、あいつもちゃんととらえている。」
明智はにこにこと、例の人をひきつける笑い顔で答えました。
「どこにいるんだ。いったいどこでとらえたんだ。」
中村警部が、性急にたずねました。ほかの人たちも、総監をはじめ、じっと名探偵の顔を見つめて、返事を待ちかまえています。
「ここでつかまえたのさ。」
明智は落ちつきはらって答えました。
「ここで? じゃあ、今はどこにいるんだ。」
「ここにいるよ。」
ああ、明智は何をいおうとしているのでしょう。
「ぼくは二十面相のことをいっているんだぜ。」
警部が、けげん顔で聞きかえしました。
「ぼくも二十面相のことをいっているのさ。」
明智が、おうむがえしに答えました。
「なぞみたいないい方はよしたまえ。