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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

まっ黒な顔の中に、白い目と白い歯とが見えるからには、こちらを向いているのにちがいありません。

怪物はさいぜんから、ちゃんと尾行を気づいていたのです。そして、わざとこんなさびしい墓地の中へ、おびきよせて、いよいよたたかいをいどもうとするのかもしれません。

桂少年は、まるでネコの前のネズミのように、からだがすくんでしまって、目をそらすこともできず、そのまっ黒な影法師みたいなやつと、じっと、顔を見あわせていました。胸の中では、心臓がやぶれそうに鼓動しています。

今にも、今にも、とびかかってくるかと、観念をしていますと、とつぜん、怪物の白い歯がグーッと左右にひろがって、それがガクンと上下にわかれ、ケラケラケラ……と、怪鳥のような声で笑いだしました。

桂君は何が何だか、もうむがむちゅうでした。おそろしい夢をみて、夢と知りながら、どうしても、目がさませないときと同じ気持で、「助けてくれー。」とさけぼうにも、まるでおしになったように、声が出ないのです。

ところが、怪物のほうでは、べつにとびかかってくるでもなく、いやな笑い声をたてたまま、フイと石碑のかげに、身をかくしてしまいました。