Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

もう魔法をけなす元気もありません。小林君自身が、えたいのしれない魔法にかかっているような気持でした。

「小林君、思いだしてごらん。その自動車の中でね、きみは、ふたりのインド人の首すじを見なかったかね。向こうをむいている運転手と助手の首すじを見なかったかね。」

探偵が、またみょうなことをたずねました。

「首すじって、ここのところですか。」

小林君は、自分の耳のうしろをおさえてみせました。

「そうだよ。そのへんの皮膚の色を見なかったかね。」

「さあ、ぼく、それは気がつきませんでした。ああ、そうそう、ふたりとも鳥打ち帽をひどくあみだにかぶっていて、耳のうしろなんかちっとも見えませんでした。」

「うまい、うまい、きみはなかなかよく注意していたね。それでいいんだよ。さあ、つぎは第四の疑問だ。それはね、犯人は緑ちゃんをなぜ殺さなかったか、ということだよ。」

「え、なんですって。やつらはむろん殺すつもりだったのですよ。ぼくまでいっしょにおぼれさせてしまうつもりだったのですよ。」

「ところが、そうじゃなかったのさ。」

探偵は、また意味ありげにニコニコと笑ってみせました。

「よく考えてごらん。