Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
さいわい母屋からはなれた小さな板子屋ですから、付近に燃えうつるというほどではありませんけれど、ほうっておいてはどんな大事にならぬともかぎりません。
大鳥氏は支配人とともに、店員を呼びあつめ、声をかぎりにさしずをして、やっと出火を消しとめることができました。かろうじて消防自動車の出動をみなくてすんだのです。
その火事さわぎが、やや二十分ほどもつづきましたが、そのあいだに黄金の塔の部屋には、みょうなことがおこっていました。
主人をはじめ店員たちが、みんな火事場のほうへ行っているすきをめがけて、小さな人の姿が、かぎのかかった板戸をくもなくあけて、すべるように部屋の中へはいっていったのです。
女学生のようなおさげのかわいらしい少女。いわずとしれた新参のお手伝いさんです。謎の少女です。
少女は黄金塔の部屋へはいったまま、何をしているのか。しばらくのあいだ姿をあらわしませんでしたが、やがて、十分あまりもすると、板戸が音もなくひらいて、少女の姿が部屋をすべりだし、注意ぶかく戸をしめると、そのまま台所のほうへ立ちさってしまいました。
この謎の少女は、いったい何者でしょうか。