Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
まるで時間が止まってしまったような感じです。
「おい、何か音がしたようだぜ。」
「エッ、どこに?」
思わず懐中電燈をつかんで立ちあがったことが、いく度あったでしょう。
「なあんだ、ネズミじゃないか。」
当の二十面相は、いつまでたっても、姿をあらわさないのでした。
しかし、おお、こんどこどは、人間です。人間が穴の中からはいだしてくる物音です。サラサラと土のくずれる音、ハッハッという息づかい、いよいよ二十面相がやってきたのです。
五名の警官はいっせいに立ちあがって、身がまえました。二つの懐中電燈の丸い光が、左右からパッと穴の入り口を照らしました。
「おい、ぼくだよ、ぼくだよ。」
意外にも、穴をはいだしてきた人物が、したしそうな声をかけるではありませんか。
それは怪盗ではなくて、ひとりの若い警官だったのです。見知らぬ顔ですけれど、きっとこの区の警察署の警官なのでしょう。
「賊はどうしました。逃げたんですか。」
見はりをしていた警官のひとりが、ふしんそうにたずねました。
「いや、もうとらえました。明智さんの手引きで、ぼくの署のものが、しゅびよく逮捕したのです。あなたがたも早くあちらへ行ってください……。