Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
Lesen Sie 恐怖城 他5編 (きょうふじょう) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.735 Zeichen · 290 Bildschirme
おらんちの嬶が目を悪くして病院さ入れたんでがすが、手術をしなくちゃ目が見えなくなってしまうっていうんで、手術をしてもらうべと思ったら、それにゃあ百五、六十円はかかるっていうんでがす。しかし、片方の目どころか両方の目が見えなくなったって、おれにはそんな大金ができねえから、村の人たちと相談してみたところ、村の人たちが全部保証人になって雑穀屋から借りてくれるって言うんで来たのですが、雑穀屋も百五十両からとなると……」
開墾地の稲吉はそこまで言って、啜り泣くようにして笑いだした。
「おれらが保証人になって、今年は五十円だけ、そして来年も五十円だけ、そして再来年には全部返させるし、利子も相当につけさせるからって言ったんですが、おれらを信用しねえでがすよ」
喜代治は炉の中へ三度ばかり唾を吐きながら、唇を突き出すようにして言った。
「稲吉さん! 百五十円あれば、それで目が見えるようになるのかね?」
正勝はそう言って唇を噛んだ。
「見えるようになるというんですが、片方の目を百五十円も出しちゃ……」
「見えるようになるのなら、おれがそれを出してやろう」
正勝はそう言いながら蟇口を取り出して覗き込んだ。