Japanische Klassiker mit Furigana
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Lesen Sie 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.349 Zeichen · 207 Bildschirme
オトウサンノ、タヨリアリマスカ、ナニゴトモ、トキノクルマデ、ノンキニシテイナサイ、ワタシモ、コトシワ、アクネンユエ、ジツトシテイマス。
ナニヨリモ、カラダヲ、タイセツニ、イノル、フウトウ、イレテオキマス、ヘンジクダサイ。
フミヨリ。
私は顔中涙でぬらしてしまった、せぐりあげても、せぐりあげても泣声が止まない。
こうして一人になって、こんな荒れたカフェーの二階で手紙を書いていると、一番胸に来るのは、老いたお母さんの事だった。
私が、どうにかなるまで、死なゝいで下さい、此まゝであの海辺で死なせるのは、みじめすぎる。
あした局へ行って、一番に送ってあげよう、帯芯の中には、さゝけた壱円札が六七枚もたまっている、貯金帳は、出たりはいったりで、いくらもない。木枕に頭をふせているとくるわの二時の拍子木がカチカチ鳴っている。
十月×日
窓外は愁々とした秋景色。
小さなバスケット一ツに一切をたくして、私は興津行きの汽車に乗る。
土気を過ぎると小さなトンネルがあった。
サンプロンむかしロオマの巡礼の
知らざる穴を出でて南す。
私の好きな万里の歌である。
サンプロンは、世界最長のトンネルだけど一人のこうした当のない旅でのトンネルは、なぜかしんみりとした気持ちになる。