Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
部屋がいやに薄暗いと思ったら、もう夜になったのでしょう。一方の壁にかけてある、妙な形の石油ランプが赤ちゃけた光をはなって、ユラユラと左右にゆれているのです。
「ア、僕たち眠っていたんですか。変だなあ。どうしたんだろう。でも、もう帰らないとしかられます。サア、保君、哲雄君、早く帰ろう」
一郎君が、そういって、ヨロヨロと立上りますと、髭むしゃの大男と、水夫長とは、声をそろえてゲラゲラと笑い出しました。
「ワハハハハハハハ、帰るって、どこへさ。海の中へかい?」
「エ、海の中ですって?」
一郎君は、なんだかギョッとして、思わず聞返しました。
「ハハハハハハハ、まだわからないのかい。この船はもう港にはいないんだぜ。はしっているんだ。見ろこのゆれることを。広い広い海の中をはしっているんだ」
三少年は、それを聞いて、はっと顔見合わせました。なるほど、言われて見れば、エレベータにでも乗ったように、スーッと下へさがって行くかと思うと、フワッと上の方へ持上げられるような気がするのは、たしかに船が波をのりこえて進んでいる証拠です。耳をすませば、ザブンザブンとふなばたを打つ物凄い波の音も聞えて来ます。