Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
そのものは、頭も顔も一面に赤ちゃけた毛がモジャモジャと生えていて、口も鼻もわからないほどですが、ただ二つの目ばかりは、きちがいのように不気味に光っています。不思議なことにはその大きな目は、青い色をしているのです。
少年達は一瞬間、あのオラン・ウータンという大猿に出くわしたのだと思いました。一郎君はあまりの恐しさに、無我夢中で、銃の引金に指をかけました。
でも、今にも発砲しようとして、ふと気がつきますと、怪物はボロボロに破れたシャツのようなものを身にまとっていることがわかりました。猛獣オラン・ウータンがシャツを着ているなんて、なんだか妙ではありませんか。
そうして、ためらっている時、そばにいた哲雄君が、又別の事に気づいて、一郎君の腕をつかみながら、あわただしく叫びました。
「一郎君、うっちゃいけない。あれは人間だよ。ホラ、何か言っている、けもののうなり声とはちがうよ」
三人は思わず耳をすましました。ポパイの声がやかましくて、よくは聞きとれませんが、怪物はたしかに何か物を言っています。しかし、その意味はまるでわかりません。日本語ではないのです。
哲雄君はすばやく頭をはたらかせて、そのわけのわからない言葉と、さいぜんの十字架に彫りつけてあった外国語とをむすびつけて考えました。