Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
少年たちは、海賊船のとりこになってからというもの、この船がどこかの港へ寄港するのを一縷の望にしていたのですが、賊もさるもの、船が港に近づくと、三人の少年を、あの最初麻酔薬を飲まされた小部屋へおしこめて、ドアに鍵をかけてしまうのでした。そして、船が用事をすませて港をはなれるまで、けっして外へ出してはくれないのです。
救を求める望は全くたえてしまいました。この上は、海賊船をのがれるためには、海へ飛びこみでもする外はありません。三人の少年は、海や船が好きなだけあって、泳はよく出来るのですが、港に遠い荒海の中へ飛びこんで、どう泳ぎきることが出来ましょう。そんなことをすれば、ただ鱶の餌食になるばかりです。
でも、少年たちは、どうにかして賊の船をのがれたいと、昼も夜もその事ばかり考えていました。人のいないすきを見ては、三人が額をよせて、ひそひそとそのことばかり相談していました。
すると、長崎を出て一月ほどたったある夜のこと、思いがけぬ機会が来たのです。非常な冐険をすれば、ひょっとしたら、逃げだせるかも知れないような、たった一つの方法を発見したのです。
その時、海賊船はオランダ領セレベス島のメナドという港に入って、盗みためた荷物を、たくみに売りさばき、しこたまお金をもうけたのですが、そのお祝だというので、港の酒場で